仕事のスランプを試験勉強で脱出した。

中小企業診断士の試験勉強ノウハウと役に立つ情報を伝えたい。

企業経営理論の試験勉強をすると気になる登場人物1

 

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中小企業診断士の企業経営理論の試験勉強をしていると、知らない学者さんたちの名前が出てきます。

学がないと言われればそれまでですが、それらの有名人たちの名前を私は勉強をするまで知りませんでした。。

試験勉強をしているときは余裕がなく調べられなかったのでざっとここでご紹介したいと思います。気になっても詳しく調べるのは勉強中は無駄だと思いますので、「こんな感じか」程度で休憩代わりにでも使っていただければうれしいです。

 

 

 

チェスター・バーナード(1886-1961 アメリカ)

 

1.試験に出るところ

 

・組織の3要素

①互いに意見を伝達できる人々がおり、②それらの人は好意を貢献しようとする意欲をもって、③共通目的の達成をめざすときに、成立する。

・リーダーシップの定義

「信念を創り出すことによって協働する個人的意思決定を鼓舞するような個人の力」

・リーダーシップの2つの側面

技術的側面と道徳的側面

 

 

2.どんな人? 

世界恐慌の時代の人で苦しむ経営者を『経営者の役割』を出版し結果的に鼓舞した。

・1927年から20年間ベルの子会社社長を務めていた経営のプロ。

・企業を単なる組織ではなくシステムとしてとらえて、初めて経営に対して「戦略」という言葉を使った。

経営学の古典理論、新古典理論と近代マネジメント論の転換点という扱いの人。

 

 イゴール・アンゾフ(1918-2002 ロシア系アメリカ人)

 

1.試験に出るところ

・アンゾフの成長ベクトル(市場浸透戦略、新市場開拓戦略、新製品開発戦略、多角化戦略

シナジー

 

 

2.どんな人?

 ・1960年からアメリカ陸軍ランド研究所で6年働いたあと、ロッキードで実務経験を積み、1963年カーネギー効果大学教授として働いた。

・世界経済が発展する中で市場が複雑化し始めたときに、1965年『企業戦略論』を出版した。

・事業間の相乗効果をシナジーと呼んだ初めての人。

・1957年『アンゾフ・マトリクス』でアンゾフの成長ベクトルを発表した。

 

フィリップ・コトラー(1931- アメリカ)

 

1.試験に出るところ

 ・マーケティングマネジメントプロセス

(①市場機会分析→②標的市場選定→③マーケティングミックス戦略開発→④マーケティング活動管理)

・標的市場の設定

(①無差別型②差別型③集中型)

・購買意思決定プロセス

(①問題認知→②情報探索→③代替品評価→④購買決定→購買後の行動)

 

 

2.どんな人?

・MITで経済学博士号取得後ノースウェスタン大学ケロッグスクールで教授に就任。

・代表作は『マーケティング・マネジメント』でマーケティングの体系化を目指して、その本の中に4P(製品、価格、流通、プロモーション)やPLCも紹介している。

マーケティングを普及させた代表者でマーケティング界のドラッガーと呼ばれるほど影響力をもつ。

 

ルフレッド・チャンドラー(1918-2007 アメリカ)

 

1.試験に出るところ

・チャンドラーの命題「組織構造は戦略に従う」

 

2.どんな人?

ハーバード大学歴史学修士取得後、MIT、ジョンズ・ホプキンス大学、ハーバードビジネススクールで教鞭をとった。

 ・1962年に『ストラテジーアンドストラクチャー』(日本語訳『組織は戦略に従う』)を出版した。

・同書で本当に伝えたかったのは組織と戦略は相互に深くかかわりあうということでどちらかが従属するものではなかった。

 

さいごに

 

いろいろ他にも紹介したかったのですが、書ききれなかったので追加でまたご紹介したいと思います。お読みいただきありがとうございました。

 

 

独学での試験勉強がうまくいく方法

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独学でのどうしてもこの試験に合格したい。そう思ってから私は中小企業診断士試験勉強に臨みましたが、そのときに得たノウハウをご紹介したいと思います。

 

なお具体的なスケジュールの組み方については以下の過去記事をご覧いただければ幸いです。

jubilo.hatenablog.com

 

 

テキストは立ってまずはざっと読む

 

1回のテキスト読みに時間をかけるほど無駄なことはありませんでした。一部の素晴らしい脳の持ち主は初見ですべて理解してしまう方もいらっしゃるようですが、大半はそうではありませんので1回のテキスト読みに時間をかけるのはあまり賢い方法ではありません。立って全体をざっと把握する程度に流し読みし、問題を解いたり、同じテキストを見る回数を増やすように心がけたほうが記憶は定着しやすいです。

 

問題は解くのではなく暗記する

 

過去の記事において私はトレーニング問題を3回解くことをお勧めしています。理由は暗記こそが試験合格の一番の近道であると考えるからです。

よく聞くエビングハウス忘却曲線の理論の通り、短い期間でテキストをざっと読み、3回解くことで記憶が定着してきます。定着後は問題を見るだけで答えがわかるようになりますし、結果として理解も深くなります。そして何より勉強の成果も感じやすいため長続きしやすいです。

 

ノートにまとめない

 

試験勉強をしているときれいなノートを作りたくなります。これははっきり言って無駄です。まとめることで手に心地よい疲労感と1枚の絵を描き上げたような充足感を感じますが、それ以外には何にもなりません。

気になったことがあったときはテキストに直接書き込むことをお勧めします。結果として見返す回数も増えますし、試験本番にはテキスト1冊さえ持っていけばいいようになります。

 

想定している半分の時間で問題を解いてみる。

 

例えば日々のスピード問題集を解くのに自分の力では2時間かかると思い込んでいらっしゃるようでしたら、1時間で解けないかやってみます。やってみると十秒ちょっとで問題を見てあとは解説をしっかり読むような勉強形態になると思います。勉強方法はそれで良いのです。お時間がない中で無駄にしているつもりはないでしょうか、固定概念にとらわれ無駄になっているものがあります。ピンと緊張感を研ぎ澄まして、密度の濃い勉強時間とするためにも意識してみてください。

 

勉強日記をつける

 

その日やったことをつける勉強日記をつけるのもおすすめです。

使い方は寝る5分前にその日やった勉強時間、内容、キーワードを書き込みます。そして朝起きた時に自分が書いたことを読み返し、前日の内容がどれくらい思い出せるか確認します。できれば1月程度が一覧できるような形式の日記帳を購入し、キーワードが目に入るようにしておくのも効果的です。

 

独学の勉強方法が合わないと思ったらすぐに切り替える

 

独学でなかなかペースが作れないときはあっさり方法を変えてしまった方が賢い選択です。その試験勉強の内容自体が難しいのではなく、方法が合わないために不合格となるほど悔しいことはありません。

最近では首都圏の資格予備校に通えなくとも、実績のある安い通信講座も出てきております。そのようなサービスをうまく活用することも合格の近道になります。

【参考】通信教育ならスタディング

学んだことを人に教える

 

実はこれが一番大事だと思います。試験に集中すれば集中するほど周りに構っていられなくなる時もありますが、他者へのアウトプットが自分の理解を高めるには1番良い方法です。他者に教えることで自分の理解が不十分な部分に気づき、また強みに気づくきっかけになります。

独学の場合はなかなか勉強を教え合うということは難しい方も多いかもしれません。その際はツイッターなどSNSで専用アカウントを作り、その日の勉強内容を発信することなど一工夫して発信することもおすすめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

通学、通信、独学の長所と短所まとめとおすすめ

 

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中小企業診断士の試験対策は①資格予備校への通学、②通信教育の受講、③テキストを購入して独学の3通りの方法があります。

いずれの方法も良い面もあれば考慮すべきこともあるので、ここでまとめたいと思います。

 

 


資格予備校への通学

 

(私の場合はTACに通いました。)資格の学校TAC[タック]ウェブサイト

長所

  1. 講座のカリキュラム自体がペースメーカーとなること
  2. 出題傾向などの情報が入手できる場合があること
  3. 勉強仲間ができる(教室の雰囲気によりますが)
  4. 講師が中小企業診断士である場合が多くモチベーションが保てること

短所

  1. 受講料が高いこと(目安20万円から30万円)
  2. 授業のわかりやすさが担当講師のレベルにより左右されること
  3. 週末決まった曜日に都市圏の教室に通い続ける制約が生まれること
  4. 通常開講が前年10月からのため、勉強開始時期によっては結局DVD受講等でフォローされるため通学のメリットが享受できないこと

通信教育の受講

 

(私の場合は診断士ゼミナールを使いました。)診断士ゼミナールウェブサイト

 長所

  1. 受講料が格安であること(目安4万円から6万円)
  2. ベースとなるテキストが手に入ること
  3. 通学が不要のため机に向かう時間が増えること
  4. ウェブ講義のため、通勤通学中でも聴けること
  5. 複数年受講となった場合でも3年無料延長できるため独学よりも安く済むこと

短所

  1. 講師と対面ではないため質問の回答をメールで待つ必要があること
  2. 勉強仲間ができづらいため、仲間が必要な方はSNS等の活用も必要となること
  3. 教室講義ではないため自己管理が必要となること

テキストを購入して独学

 

(私は本屋でTACのテキストを購入しました。)

長所

  1. 初期投資がかからないこと
  2. マイペースで勉強できること
  3. テキストを自分で選べること

短所

  1. 情報不足に悩まされ、モチベーションを維持しづらいこと
  2. 勉強仲間ができづらいため、仲間が必要な方はSNS等の活用も必要となるこ
  3. 独学向けテキストはカリキュラム等のノウハウが隠されていること
  4. 単年合格のハードルが非常に高く、結果的に割高となること

総評

 

結論を申し上げると通信教育が最もおすすめな勉強方法です。

私は勉強を始めた頃、周囲に中小企業診断士試験の経験者がいなかったため、上記3通りのすべてを経験しました。

はじめ独学で一通り本屋でテキストを買って始めましたが、全く定着を実感できずモチベーションが落ち2か月ほどで断念、その後TACの通学コースに通い始めました。通学はカリキュラムがはっきりしており、(TACはなぜ独学用のテキストには開示してくれないのか。やはり通学への誘導的商材なのかという複雑な気持ちにはなりましたが。。。)勉強はしやすかったです。

1回目の1次試験に間に合わず落ちた時、継続授業料に20万円ちょっと払うことができなかったため、診断士ゼミナールの通信教材に出会い「4万円ちょっとだから独学とそこまで変わらない」という気軽さでチャレンジしましたが結果的にはこれがよかったです。

通信教育は上記の通り通学と独学の良いとこ取りで、社会人には一番向いている勉強法だと感じました。ベースとなるテキストができ予定も組みやすく、すき間時間の活用もウェブを使って勉強しやすい。加えて講師のレベルも高く安定しているので理解も進みやすかったです。

 

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